おはようございます。
がくちょうです。
驚きましたよね。みなさん。
ええ、私も驚きましたよ。
これね。
「Googleで検索すると文字が出てくるし、(検索結果は)SEO対策されている。あとはスポンサー(広告)とかが上がってきて…ネットってリアルじゃない。Instagramは検索することで言葉より画像が表示される」
上記の部分に色々と集約されていると思いますが、とにかく驚きました。
やべー10代が何言ってるのかわからなくなってきたぜ
という気持ちです。ガチで。
というわけで今日は、もうすぐ30のおっさん起業家が、このGENKINGたる人物が何を言っているのかを頑張って解読してみようと思います。
「SEO対策されている」
検索エンジンには「アルゴリズム」がありますので、それを攻略している情報が上に出てきます。逆に言うと、「攻略がうまい情報が上に来てるんでしょ、私は攻略がうまい情報が知りたいわけじゃないのよ」ということでしょうか。
たしかに (´∀`;A
おっさんの反論
facebookにもinstgramにもtwitterにもアルゴリズムありますよ
プラットフォームには常に何らかのアルゴリズムが働いているはずなので、別に一緒。ここはたぶん彼が言いたかった本質の部分じゃないな。
「操作されている情報を信用したくない」という意味ではないと思うんだよ。どこいっても何らかの操作はされちゃうのは知ってると思うから。
「スポンサー(広告)とかが上がってきて…」
検索エンジンには検索連動型広告が出てきますよね。実際には広告なんだけど、検索結果と一緒に表示されるからね。「広告ってのは売る側の理論だろうが。そういうのじゃなくて、消費者のマジな声が聞きたいんだよ」って感じでしょうか。
せやな (´∀`;A
おっさんの反論
ソーシャルメディアにもインフィード広告とかあるで
これも一緒やな。大きい枠でくくると、検索エンジンもソーシャルメディアもCGM(ユーザーが勝手にコンテンツ増やしていくメディア)に内包されるはずだから、インフィードみたいなネイティブアドの仕組みは同じく搭載されとるで。
これも、「広告を一切出してほしくない」という意味ではないと思うんだよな。おそらく彼が言いたいのは、
スポンサー広告とかが「上がってきて」の方なんじゃないかなと感じる。
つまり、インフィードでタイムラインに広告が入るのは別に良いんだけど、ランキングの上位みたいな顔をしてさらっと入るのは気に食わない。
つまり
人が恣意的に作ってるランキング
に対する不信感や嫌悪感なんじゃないだろうか。
そういえば、検索エンジンとソーシャルメディアの完全に違う部分が、「ランキング形式」ですよね。でも、ランキングというのは順番を決める「何らかの基準」が必要で、その基準を信用していないと成立しない。
いとうあさこがお勧めする「めちゃくちゃ旨い日本酒ランキング」
なら信用できる気がするけど、
いとうあさこがお勧めする「絶対にやせるダイエット法ランキング」
だと、いまいち信用できない。
で、検索エンジンは信用できない分類に入ってるってことなんじゃないの。
「Instagramは個人がやっているからウソがない」
検索エンジンは、世界中の情報を拾い上げてばらっばらに情報提示しちゃうからね。それと比べると、確かにソーシャルメディアは個人が発信元だから、情報源がブレにくいですな。
おっさんの反論
ウソつく個人もおるで
個人がやってるからって、ウソがないとは言い切れないのは明白。だから、彼は別に「個人はウソをつかない」と言いたいわけじゃないと思うんだ。
つまり、検索エンジンは、「誰が発信元か見えない」のが問題なんじゃないの。
ウソか本当か?を見抜くのは不可能なのは知っているから、せめて「個人という信用担保」が欲しいという意味に見える。
個人というのは、人間の最小単位だから、「あいつは嘘つきだ」となると、一生そのブランドは剥がれない。だから、そうならないように一定の信用担保がされているはずだ。
そんな感じ?
なるほど、何が言いたいのか分かった気がする
なんとなく今回で理解できたのは、
特定の守備範囲でしか情報収集しなくて良い話題に関しては、検索エンジンは圧倒的に利用しづらい
ということです。
例えば、「最近のトレンド」とか、「かわいい服」とかは、別に自分の知っている範囲内だったり、自分が情報収集できる範囲内で別にOKなわけさ。
検索エンジンは、世の中のすべての情報を拾ってきちゃうし、さらに独自のランキングで並べ替えちゃうから、どうしてもリアルタイム性に欠けるし、情報が広くて多すぎる。
「かわいい服を着たい」っていうのは、別に「世界中の情報の中から、もっとも自分に合ってかわいい服を探し出したい」というレベルの欲求じゃないしね。
検索エンジンが効果を発揮するのは、おそらく「自分の守備範囲の外にある情報」を「真剣に探しに行ったとき」だと思う。
例えば、いきなり「エアコンが壊れた」とかになっても、おそらくソーシャルメディアで検索はしない。
だって、「エアコンの治し方」は、自分が理解できる守備範囲の外の情報だから。それに、間違った情報だと困るから。
そういう時は、おそらく検索エンジンで探してるはず。
この情報を探すときの「守備範囲」と「真剣さ」が、何をツールとして使うか?にかかわってくるんじゃないかしら。
確かに私だって、SEO対策とかマーケティングの話題であれば、いちいち検索なんかしない。自分も詳しいし、ツイッターでその道のプロをたくさんフォローしているから、別に毎日ツイッター眺めてるだけで十分だし。
でも、「安く家を建てる方法」が知りたくなったら、間違いなく検索する。ツイッターでいちいち検索して、出てくる人の「信用性」を一人ひとり自分で判断していくようなことはできないからだ。
つまり、「自分がある程度詳しい」もしくは「別に正直どっちでもいい」などの
自分にとって判断にかかるコストが低い話題はソーシャルメディアで検索する
という話なのではないだろうか。
そして、10代の若者は、そもそも「身近な話題やテーマ」しか情報収集をする必要がないから、ソーシャルメディアが主体になっているのではないだろうか。
おそらく彼らも、新しいジャンルで仕事を始めたり、何らかのスキルを身に着ける必要が出てきたり、子供が生まれたり、家を建てたり、保険を契約したり、などの人生の幅広さがどんどん増えていったときには、ソーシャルメディアだけでは担保できないはずだ。
そう考えると、「新しい時代」でもなんでもないな。
Googleは使わない、SEO対策しているから——Instagram有名人のGENKINGが語った10代の「リアル」
このタイトルを読んだとき、「新しい世代による新しい時代が来ているのか?」と思っちゃったけど、真実は
狭い世界で暮らしているうちは知り合いのお勧めで行動していれば十分だ
って話なのかもしれない。
現場からは以上です。