おはようございます。
がくちょうです。
新入社員のころは、私もよく思っていました。
「仕事ができる人になりたい」
「仕事ができる人って、どういう人なんだろう」
「仕事ができる人になるには、どんなスキルを付ければいいんだろう」
もうすぐ春ですが、新入社員の方や転職したての方は、特に気になる話題だと思います。
そこで今日は、起業家として仕事に向き合ってきた経験と、大手企業やベンチャー企業で採用や人材育成をやってきた経験を合わせて、
仕事ができる人になるために、根本的に重要な2つのスキル
についてお伝えします。
それっぽく語られる「仕事ができる人物像」はほとんど妄想である
私も若いころは思ってましたが、「仕事のスキル」といのは非常にあいまいなので、自分なりのスタイルが見つかるまでは「どうやったら仕事ができる人になれるんだろう?」という風に疑問に思うものです。
しかし、実際には世間でよく言われる「仕事ができる人」というのは、ほとんど妄想です。
例えば、
●返信が早い
●時間管理ができる
●時間を守る
●自己投資をする
など、色々と「なんかそれっぽい人物像」というのはあります。
しかし、そういう人を「仕事ができる人」だと言っている人は、実際の現場で仕事に向き合っていない人です。
なぜなら、返信が遅かろうが、時間を全然守れなかろうが、仕事がものすごくできる人というのはたくさんいるからです。
むしろ一流の人ほど、ちょっと変なところがあったりします。
逆に、返信が早かろうが、時間を守れようが、全然仕事ができない人もたくさんいます。
統計していくと、「それっぽい人物像」に当てはまる部分が多くなるかもしれませんが、もしあなたが実際に「仕事ができる人になりたい」と思っているのであれば、それらの情報を参考にしても全く意味はないでしょう。
では、どうすれば良いのか、という話です。
1、仕事ができる人になるには、目標を見つけるスキルをつけよう
そもそもの話ですが、「仕事ができる人になりたい」というのは願望が間違っています。
仕事はアウトプットで評価されるものなので、あなたが評価された時というのは、「仕事ができる風のあなた」が評価されたわけでは無く、「あなたが成し遂げた仕事内容」が評価されている時です。
確かに、仕事の「作法」みたいなものは色々とあります。
しかし、それらはあくまで「マナー」や「気を付けた方がいいこと」というレベルです。
例えば茶道や武道などにも、「作法やマナー」というものは存在しますが、お茶をたてる目的というのは「おいしいお茶を飲んでもらうこと」ですよね。
「仕事ができる人になりたい」というのは、「かっこよくお茶をたてられるようになりたい」と言っているのと同じです。
その前提である「おいしいお茶を飲んでもらうこと」という目的が無ければ、いくらかっこようお茶をたてられるようになっても、誰もあなたの事を評価しないでしょう。
仕事も一緒です。
先に、「何を成し遂げたいのか」という仕事の目的や目標があるはずで、むしろあなたはそれを見つけられていないのが問題なのです。
本当に仕事ができる人というのは、何かの目標に向けて本気で仕事をしている人です。そういう人は、「仕事ができる人になりたい」とは思っていません。
「どうしても達成したい目標」があって、そこに向かって全力を尽くしているうちに、周囲から「あの人は仕事ができる」と認められているのです。
あなたが、仕事ができる人になりたいと思う事自体は素晴らしい事です。
ですから、上記を理解したうえで、まずは「本気になれる目標を見つけるスキル」を身に付けてください。そのスキルが身に付けば、そこに向かって全力で努力しているうちに、自然と仕事ができる人になっているはずです。
逆にそれが見つからないままに「作法」や「マナー」だけに注意を払っても、薄っぺらい実力しか身に付かず、いつまで経っても周囲からの評価は高まることはないでしょう。
”どうしても達成したい目標”をどうやって見つけるのか
あなたが目の前の仕事に対して目標を意識して本気になれていないなら、それはその仕事に「意味」を感じていない事が原因です。
人間は、「達成することに意味がある」と思えないと、本気にはなれません。
ですから、一つ一つの仕事に「意味」を自分で考えて、それが自分の人生とどう関係してくるのか?を考える必要があります。
私の友人で、社内で何度も異動を繰り返し、仕事の内容もガラッと変わってしまっているにも関わらず、すべての仕事を「自分の天職だ」と言って楽しく前向きに働いている人がいます。
その人は、毎回本心でそう感じているようですが、それは「仕事の意味づけ」ができており、それを自分の人生とうまくリンクできているからだと思います。
本人も「自己洗脳だ」と言っていましたが、仕事ができる人になるためには重要なスキルだと思います。
そういう人は、自分がやりたいことや、どういった人生を送りたいか?というビジョンが明確にある傾向にあります。自分が定まっていないと、今やっている事の意味を見出すこともできません。
自分がやりたいことが見つかっておらず、目の前の仕事にも意味を見いだせないという方は、こちらの記事が参考になると思います。
2、仕事ができる人になるには、相手の気持ちが分かるようになろう
もう一つの根本的なスキルが、相手の気持ちを理解して行動ができるかです。
例えば、メールの返信が早い人は仕事ができるかどうか?というと、単純に早いだけで中身がペラッペラでは、かえって相手にとっては邪魔になるかもしれません。
時間を守るのも、相手に貴重な時間を割いてもらっているから、無駄にせずに充実したものにしようという気持ちが原点になくてはいけません。
先ほども言いましたが、「仕事ができる人」というのは作法を守ったら自動的になれるものではなく、「人からの評価が蓄積されて、結果としてなるもの」なのです。
ですから、単純にやらなくてはいけない事はたった一つで、「相手の気持ちを先読みして、相手のためになるような行動をする」だけです。
例えばメールを1本転送する時に、「このままだと読みにくいかもしれないから、少し前置きを足しておこう」と考えて行動する。
例えば報告するべき内容があるときに、「先に箇条書きでまとめておくと、相手も理解しやすくなるかもしれない」と考えて行動する。
そうやって、
「関わる相手のことを先回りして想像し、相手のためになるように行動する」
事の積み重ねが、「仕事ができる人」という評価に繋がるわけです。
確かに、返事が早い、決断が早い、はっきり発言する、メモを取る、など色々と「やったほうがよさそうなこと」はありますが、それらは個人のスタイルによって違っても良い部分です。
ただズバズバ発言するだけで、仕事ができるようになることは絶対にありません。
仕事の原点は、「相手の役に立つ」ことです。
そのために最も重要なことは、相手の気持ちを想像して行動できるようになることではないでしょうか。
私も人材育成や採用という形で、色々な人に関わってきましたが、「この人は仕事ができるな」「この人は伸びそうだな」と思う人は、共通して「相手の気持ちを想像して行動できる人」でした。
たくさんの「やったほうがよさそうなこと」に気を取られて、本質的な仕事のスキルを見失わないように、気を付けましょう。
仕事ができる人になるための2つのスキルまとめ
書いていて自分でも、
「うーん、頑張らねば」
という内容でしたが、新入社員の方や、これから仕事と向き合っていくタイミングの方には参考になる2つのスキルだと思います。
実際には、色々な仕事のスタイルがありますから、あまり作法にとらわれずに、ゲームのような感覚で本気で楽しむのが良い結果に繋がると思います。
その前提に、常に「相手の気持ち」を忘れないようにしましょう。
では、
今日も精進しましょう!