みなさまこんにちは。
がくちょうです。
先日の記事が恐ろしいほどバズりまして、個人ブログでここまでバズるのはなかなか無いな、、、ということで拡散いただいた皆様、ありがとうございました。まさかの1500ツイートを超えました。
別にあの記事はサイボウズ、、、あ、間違えた「もやしウズ」をディスりたくて書いたわけでは無くて、期待していますよという話です。
僕のブログは結構SEO効いてますから、「サイボウズ CM」で検索したらがっつり僕の記事が出てきてしまいますが、仕方ありませんね。その辺はごめんなさい。
さて、1500ツイート以上達成しましたので、これでめでたく僕も「言論ブロガー」という称号を得たと認識しています。ちきりんさんやイケダハヤトさんが上位にランクインして既得権益を貪っている「言論ブロガー組合」の末席にでも加えてもらえたと思って良いでしょう。
というわけで、今日はちょっと組合の主要メンバーに末席から絡んでみたいと思います。
正直ブロガーと呼ばれる皆様があまりにひどいマーケティング力なので。
どうぞお楽しみください。
通勤手当なんて廃止すべきだ
みたいな記事が話題になっていますね。
愛すべきちきりん先生が書かれた記事ですが
通勤という謎の制度にみんなが当たり前のように従って電車の中で1時間も2時間も口紅とおっさん臭のエクスチェンジをしている現状に対して「通勤手当をなくせばいいのだ」という提案をしてます。
確かに東京の電車は殺人的ですよね。
僕は懐かしの入社してすぐの初出勤日で、大分から初めて東京に出てきた同期の女の子が通勤途中に失神して会社に遅刻してきたのを未だに覚えています。
東京の電車は大分の人を失神させるパワーを持っていると。
僕も未だにあんなの乗ってる人は頭のネジ外れてまともな判断ができなくなってるんじゃないかと思っていますので、ちきりん先生のメッセージには同感です。
あれに乗って何も疑問を感じない人は多分アホか痴漢です。
しかし、通勤手当を無くせば、、、みたいな話はちょっと違うやろと思いますね。
まず記事内に出てくるこの前提が完全にバグですもん。
たとえば、下記のような状況の時、
A) 会社から 2駅の A駅近くに住むと、家賃は 10万円だが、通勤定期代は月 3千円、通勤時間は 15分
B) その駅から 10駅(合計 12駅)離れた B駅近くに住むと、家賃は 8万円になるが、通勤定期代は 1万円、通勤時間は 1時間 5分になる↑
会社が通勤手当を支給すると、B駅在住の方が実質的な生活費が 2万円増えるんだよね。(両方とも通勤定期代の負担はゼロ。ただし家賃負担が B駅選択の方が 2万円安いため)
これはひどいですね。
恐ろしいほどバイアスかかってます。
会社から2駅だと通勤15分で家賃10万。会社から12駅だと通勤1時間5分で家賃8万。という謎の前提で話が進められています。
これはもうマーケティングの視点で言ったら
どこのサンプルなんじゃい
という話であります。
試しに調べてみましょう。
新宿で働いているとしたら2駅先は東中野駅です。
はい、所要時間4分ですね。
さらに物件も探してみましょう。
僕の場合は子供が3人もいますが、それはレアケースなので最低でも2LDKくらいを平均値として10万円以下で検索と、、、、
おいおい物件無いぞ。
というわけで12万円とかに予算を増やして検索してみましたが、築40年とかで駅から徒歩10分くらいは当たり前の世界ですわ。
つーことは、
家を出てから駅に到着するのに10分
電車待ちで5分
電車が4分
降りてから会社まで10分
としたら、ドアツードアだと30分はかかりますわ。
次に12駅離れてみましょう。
新宿から12駅離れると武蔵小金井ですね。
通勤時間は、、、、、
はい、当たり前ですけど24分ですね。
そりゃそうです。遠くても快速とか乗れば電車に乗ってる時間自体はそんなに変わらないもんですよね。
さらに8万円で物件を検索してみます。
次はあるにはありましたが、全て駅から徒歩20分くらいかかります。
ちきりんさんは「駅近くに住むと」とかさらっと言ってますが、駅近くに住んだ場合と離れた場合で家賃が劇的に変わるわけです。
案の定、駅から10分以内で8万円で検索したらゼロ件ですからね。
というわけでまたしても10万円に値上げしたらありました。
で、この場合は
家を出てから駅に到着するのに10分
電車待ちで5分
電車が24分
降りてから会社まで10分
ドアツードアで合計50分ですね。
そもそも相場が間違っていますし時間差もたった20分ですから、ちきりんさんの前提は完全な妄想ですね。
すごいですね、ブロガーって。
こんなソースとか手作り感満載の前提で語るんですね。
すごい。
マーケターを目指すみなさんは絶対に真似しないでください。
こんなマーケティング力でビジネスやったら20日くらいで潰れます。
イケダハヤト氏の見事な反論記事の無責任感が素敵
ここに対して我らがイケダハヤト大巨匠がツッコミを入れておりまして
こっちはもう少しまともですね。
実際に物件のデータとかを調べて、都内で職場から2駅とかの場所に住むのは資金的にも環境的にもかなり難しいんじゃないかと言っています。
これは同意。
通勤だけ考えた議論は、保育園とか子供を育てる環境とかを全部スキップしてますからね。
僕は渋谷駅の近くで子育てしたくないです。
なんか渋谷って聞いただけで怖いので。悪いやついそう。
で、その続きで彼は通勤手当が廃止になったら住む家なくなって困るよ!という人のために在宅ワークの推進を提案しています。
確かにこれもいいとは思いますよ。
でもですね。
僕はいっつもブロガーの方々の記事を見ていて思うんですが。
具体案は??
政治家さん、よろしくって。。。。
これもすごいですよね。
具体的な汎用性のある解決策を何も提示せずによろしくってのは無責任感が素敵すぎます。
いやほんとすごいですね。ブロガーって。
汎用性ある解決策無しに議論だけ巻き起こした売名行為による売上で自分だけ移住しておいて、「まだ東京で消耗してるの?」ですからね。
それはもうすごいです。
議論に参加して見事に取り残された我々のような魑魅魍魎たちはどうすれば良いんでしょうかね。
同じように汎用性ある解決策無しに適当な社会問題をネタに議論でも巻き起こしてプチプチと炎上しながら売名行為で広告収入でも獲得すればいいんでしょうか。
一体どれくらいの人がそれを再現できるでしょうか。
自分のことばっかり考えてるんじゃないの?と思っちゃいますね。正直。
これもマーケターを目指すみなさんは絶対に真似しないでくださいね。
絶対にブロガーみたいな人たちにならないように
相変わらず素敵ですね。ブロガーって。
バイアスかけまくった前提を元に実現性の低い施策を投げっぱなしにしたり、汎用性ある解決策を提示せずに自分だけ売名対価で豊かな暮らしをしておいて、
「まだ東京で消耗してるの?」
ですからね。
みなさんも彼らをきっちり反面教師にしてください。
絶対にあんな風になっちゃダメですよ。
問題を認識する時は、「データは正確に」「ソースは明確に」しましょう。
間違っても、自分の都合の良い妄想を前提に仮説をたてるのは辞めて下さい。それは起業で失敗する理由no,1ですから。
解決策を提示する時は「自分以外の力に頼りすぎず」「提案は相手のメリットとセットで」行ってくださいね。
間違っても、政府のみなさん宜しく!みたいな何の実効性もない発言をしないように。それは感謝を忘れた人の生き方ですからね。
まぁ彼らみたいな火付け役も大事なのかもしれませんが。
役割分担なんでしょう。僕はやっぱり実行役が好きです。
みんながあんな感じで無責任に火付け役をやったらボヤだらけになりますからね。
空き家の活用とかどうでしょうか
さて、実は今僕がやっているオンラインサロンではビジネスのアイデアを参加メンバーに自由に出してもらって、実際に企画として実現させていくというかなり無茶な事をやっています。
ノンジャンル、ノーリソースです。
アイデアとマーケティングスキルだけで実現まで持っていく鬼のようなプロジェクトです。
そこで記念すべき初回のビジネスアイデアが「空き家の活用」になっていまして。
この空き家の活用とかって、結構色んな課題に対して有効な施策になりうるんじゃないかなとか考えています。
サロンのメンバーと情報を集めたり、仮説を出しあったり、ペルソナを設定したり、ビジネスモデルを組んだりということで、空き家の活用というテーマでも一つ実現性の高いビジネスモデルを構築していく予定です。
企画書を作るというオンラインの作業だけでなく、実際にサロンメンバーで空き家を見に行ってみたり、不動産業者にヒアリングに行ったりと、
大学のゼミ
みたいな活動をガンガンやっていこうと思っています。
サロンの皆様にお伝えしたかったのは、
「問題を認識する」ところで止まるのではなく、「正確に」「精密に」を心がけましょうということ。
そして、
「解決策を提示する」ところで止まるのではなく、「実現性を付与して」「人を動かすモデル」を創りだすことにコダワリましょうということです。
間違っても皆様がブロガーのような意識「だけ」高くて実力の低い人達にならずに、高いレベルのマーケティング意識とエリート意識を持って、正しく社会に貢献していくような人材になることを祈ります。
我々は精密なマーケティングと具体的アクションによって、実現性の高いプランを作っていきましょう。
ビジネスプランが出来上がったら、またブログでも公開しますね。
今日は以上。
2015/01/14に追記:その後こんなんありました
その後の展開はこちらの記事にどうぞ
【怒られた】生半可な覚悟でブロガーに突っかかった結果がコレやで