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私がVALUというサービスが流行らないと思うただ1つの理由

がくちょうのコラム

 おはようございます。

がくちょうです。

さて、あおり気味のタイトルですが最近ソーシャル界隈でブームのVALUというサービスについてちょっとだけ触れておきます。

結論から言うと、流行らないだろうなぁと思っています。

たった1つの理由で。

今日はその辺の話をします。

ちなみに、VALUというのサービスの解説や可能性については、友人が色々と紹介しているのでこちらをどうぞ。

「じぶんの時価総額」が見える化する。「VALU」の衝撃。 – NOW OR NEVER

ど素人から始める!個人の価値を売買するサービス「VALU」の使い方。 | まじまじぱーてぃー 

既存の資本主義で拾えないことが山ほどある

最初にお伝えすると、私は資本主義を愛しており、また同じくらい資本主義に絶望しています。

私が運営している大学の中でも何度も生徒には伝えていますが、マーケティングやビジネスの根源には愛があると私は思っています。

他者に貢献した人に、お金が集まってくる。

資本主義には明確にそういう素晴らしい一面があり、それは人間を成長させ、他者を思いやる気持ちを育み、人間社会全体を繁栄させるのに非常に重要な機能です。

しかし、同時に欠陥も山ほどあります。

少なくとも、他者にとても貢献している、優しくて気の利くあの人が、「お金を稼ぐのが下手」なだけで、全然報われない生活を送っているなんてことは、あなたの周りにもいくつも思い浮かぶのではないでしょうか?

どうしようもないサービスを、素晴らしいマーケティングで普及できる。

どうしようもない人間が、セルフプロモーションだけうまければ儲かる。

資本主義にはそういう一面もあります。

私がPVモンスターというサービスを頑張って育てているのも、マーケティングに関する大学を運営しているのも、そういう「マーケティングによる負のサイクル」を断絶したいという気持ちがあります。

企業の情報を完全に引き出して自由に流通させることができれば、企業はマーケティングではなく「素晴らしいサービスを創る」ことに集中せざるを得ません。

また、マーケティングを基本スキルとして普及できれば、資本主義の負の側面を教育でカバーできる可能性もあります。

私は、実業家として本当に資本主義に代わる仕組みや改良に着手したいと考えて、本気で事業を行っています。

そういう意味で、新しい評価制度やモノサシの導入が望まれているのは一つの時代の流れですし、VALUはすごく面白い。是非、代表の方には頑張って欲しいと思っています。

私がVALUがスケールしないと思うただ1つの理由

応援しているのと、スケールするかしないか、というのは全然別の話ですので、私なりのアドバイスをお伝えします。

これまで2つのWEBサービスの立ち上げを経験し、サービス設計のアドバイスなどは100を超える回数やってきましたが、サービスというのは基本的にビフォーアフターです。

サービスを使う前のビフォーがあり、

サービスを使った後のアフターがある。

ビフォーからアフターに行くのに、既存の手段が無かったり、既存の手段だとあまりにコストが高すぎるという場合に、間に「自社サービス」が介在することで一気にコストが下がったりアフターの実現率が上がる。

そういう構造になると、サービスにはバリューがあるということになります。

そして、かなりの確率で創業者自身がビフォーからアフターに行くために、探し回ったんだけど最適なサービスが無かった場合に、「じゃあもう自分で作ってやる」というのがきっかけでサービスが産まれます。

サービスが普及するかどうかは、この「アフターが明確に生まれているか」という部分が大きいと思います。

もっと端的に言うと「誰かの問題を解決したのか」です。

そして、この本質的なサービス設計におけるポイントこそが、VALUがスケールしないと私が感じている理由になります。

VALUは誰のどんな問題を解決しているのか

この問いに対して、明確に答えられる人はいますか?

なんとなく「新しい」「次世代っぽい」というのは、本質的な価値にはなりません。

サービスを支えるのは「ユーザー」であり、「時代」ではないからです。

本当にそのサービスによって支えられ、そのサービスが無いと解決しなかった問題が見事に解決して、「そのサービスが無いと生きていけない!」という風な状態になる人が、たった1名。

たった1名でいいです。

たった1名、しっかり現れているのであれば、そのサービスは普及する可能性があります。

しかし、VALUのサービス設計を見た感じで、私は事業家としてそれを感じることができませんでした。

時代を変えにいったり、新しい仕組みを作ろうとしたサービスは、その本質的な「ユーザー」の価値をおろそかにしてしまいがちです。

もう一度言いますが、サービスを使うのは「時代」でも「社会」でもなく「ユーザー」です。

人間なのです。

何も成し遂げたいことが明確になっていない人に、数万円のお金が集まることは何かの価値なのでしょうか?

もしくは、ほかの集金システムで何百万円も課金できているインフルエンサーが、何十万かファンから資金を集めることが、何かの問題解決になっているのでしょうか?

本当に名もなき未来のスターである地下アイドルに、遠方のファンから投資が集まるのでしょうか?

その地下アイドルは、集まった資金をうまく使いこなして自分の価値をあげられるでしょうか?

それは、誰のどんな問題を明確に解決したと言えるのでしょうか?

もう一度言います。

普及するサービスは「なんとなくよさそう」ではなく、「明確に誰かの深い問題を解決している」必要があります。

本当にVALUがスケールするとしたら、今集まってきている「なんの価値も与えられていないけど、ただノリで集まってきているユーザー」を徹底的に排除し、彼らの声を耳に入れず、創業者が「なぜこのサービスが必要だと感じたのか?」という瞬間に何度も何度でも立ち返り、1000名のユーザーの中からたった1名の「VALUが無いと生きていけなくなった人」を見つけ出したときです。

そこにたどり着くまでに、必要な資金をどれくらい準備できているのか知りませんが、少なくとも手数料ビジネスが黒字化するまでの資金で考えると、話題になっているうちに追加資金で2年くらいは5人で開発に専念しても食っていける金額を調達をしておくなど、とにかく悲しみの谷で打ちひしがれてからが勝負だということを代表の方にはお伝えしたいなと、同業者ながら感じております。

 

既存の資本主義では拾えない、でも輝いている人が、自分の生きたいように生きられる。

そんな社会を、みんなで粛々と実現していけると嬉しいです。

私の4人の子供たちが大きくなるころには、私たちの手でそんな社会を実現したいですね!

割と本気です。

一緒に頑張りましょう。

 

===追記

どっちかというと、やりたいことがあるしその気になったら既存の仕組みで資金も集められるけど、めんどくせーという起業家が個人投資家からバイパス的に一気に資金集めができちゃうという使い方なら全然あると思います。評価経済がうんちゃらとか新しい仕組みうんちゃらとかじゃなく。そういうめちゃくちゃマニアックだけどめちゃくちゃ喜ばれるゾーンに絞り込んで5年くらいやり切ったら、その先にスケールがあるかもしれないし無いかもしれない。(w

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