がくちょうです。
僕は2012年にリクルート社を卒業して、自立する道を選択したので2022年の今年でちょうど10年経ちました。
節目の年でもあるので、これまでの10年で学んだこと、やれたことと、これからの10年でやっていきたいことを書きます。
ビジネスのスタンスについて:本当に大切な事を見極める
10年色々とやってきましたが、一番自分の中で大きなことは
本当に大切な事を見極められるようになった
ことです。
実は、ほとんどの物事には「最短効率」「合理性」というものが存在します。
ある物事を達成しようとした時に、例えば
- 1000万円稼ぐとか
- 月にロケットを飛ばすとか
- プロサッカー選手になるとか
それがどんな種類の目標であれ、ひとたび目標というものが明確に決まれば、そこに到達するための
合理的な選択
というものが発生するようになります。
これは、実は論理的な思考能力を磨けば誰でも到達できるもので、知識社会になってからは特に「どうすれば最短距離で目標を達成できるか」に関しては世界中で共有されるようになりました。
だから、今の世界において「目標を達成すること」自体に「正解」が存在するので、そこまで難しいことではなくなっています。
でも、
どんな目標を立てるべきか
に関しては、正解がありません。
言い換えると、
合理的な人生
というものが存在しないのです。
自分に与えられた「人生」という資源を、どのように使うか?だけは、人間に与えられた究極の自由であり選択であると言えます。
だから、自分にとって本当に大切な事を見極めて、目標を立てられるようにならないと、どれだけ「目標を達成する」のが上手くなっても、
自分はそもそもこの目標を目指すべきか
という根本的な部分がずっと揺らいでしまい、どこか自信のない生き方をすることになってしまいます。
ノイズを消し去り、本当に大切なものと向き合えるか
僕も起業したばかりの頃は、自分が「何を大切にしたいか」というのはあまり明確になっていませんでした。
だから、
- 世の中で正解風に扱われている目標
- 誰かさんがお勧めしている目標
などに目が向いて、それを自分の目標として追いかけようとしてしまいます。
それは、
- 社会を大きく動かすことであったり
- 大きな売り上げを上げることであったり
- 自分の本当の幸せを見つけることであったり
- 天職に出会うことであったり
- 人生の目的を見つけることであったり
しました。
でも、10年間、こういった「社会や他人が良いと掲げがちな目標」というのに、自分は興味が湧かないことも十分に分かりました。
どうやら僕は、人生の目的を持たなくてもいいと思っているし、大きな売り上げや社会を動かすことに興味が無いし、天職や本当の幸せなんて胡散臭いと思っているみたいです。
じゃあ自分はどんな事を目指したいの?
どんな人生を良しと考えているの?
という風に言葉にするなら、僕は
自分だからこそ解決できる課題に取り組むことを生業にする
ような生き方をしたいんだなぁ、と今は思っています。
だから僕は、これからも「自分だからこそ解決できる課題」に取り組んでいきたいし、それを仕事にして食べていきたいです。
それがこの10年で物凄く明確になったし、逆にそれ以外のことは本当にどうでもいいと切り捨てることができるようになりました。
ある意味、ビジネスを通じて「どう働くか」「なぜ働くか」というのが明確になっていった10年間だったと言えます。
これが明確になったお陰で、ブレずに自分らしく働くというのが気持ちよくできるようになりました。
もしかしたら、10年間で一番成長したのはこの部分かもしれません。
10年間でやれたこと
この、「自分だけの課題を見つけ、それを仕事にする」という方法について10年以上研究してきた結果、僕はとても詳しくなれました。
でも、世間ではほとんど知られていないし、一般化されていないような知識です。
これについては、2021年の最後の方でやっと完璧に言語化できました。
超シンプルに言うと
価値観からノウハウを生み出し⇒熱心なラーナーを増やし⇒ラーナーとの対話の中で効率の悪い努力を見つけ出し⇒工数を下げるサービスを開発して売る
というものです。
この手法で、あらゆるサービスを創造することができますし、創り出したサービスは100%ヒットさせることが可能です。
実は、
- 価値観からノウハウを生み出せる
- ラーナーを増やした後にサービスをリリースするとリスクが無い
この2つに関しては、起業して2年目ごろには既に到達していたし、言語化もある程度は完成していました。
ですが、そのあとの
- どうやってサービスというものを生み出すか
という工程に関しては、リクルート社での経験や起業後の個人事業主としての活動だけではなく、借金してITベンチャーを自分でやったからこそ到達できた部分でした。
- ビジネスというのは工数の削減である
- 顧客が支払うべき工数をつぶさに書き出し、その工数を削減するためのコアバリューを導くのがサービス創造の手順である
上記は言葉にするとものすごくシンプルですが、私の10年間にわたる何億円もの失敗経験が与えてくれたギフトでした。
知識自体を広めていくサービス
この方法論に到達し、明確に言語化できている人はほとんどいないと思いますので、改めて2022年からは
「がくちょう式のサービス開発理論を広める」という仕事
について、主にWEBメディアや講演などを中心としたサービスを展開して、自分だけの課題として取り組んでいきたいと考えています。
これまでも、断片的には情報提供してきましたが、今年からは本格的にメディア事業として取り組んでいきたいですね。
これで、たくさんの新しいヒットサービスが生まれるようになり、人類の進歩が加速すると共に、仕事に意義を見出せる人も増えたらいいなと思います。
認知行動パターンの変容サービス
上記を広めていく過程で発見した付随課題ですが、方法を知っているのと、行動できるようになるのには大きな隔たりがあります。
その隔たりの一番大きな原因が「認知行動パターン」であり、この
「認知行動パターンの変容を大規模かつ安価に発生させる」という仕事
については、現在「ファーストペンギン村」というサービスで取り組んでいるところです。
これについては、コアバリューは
理想的な評価基準を共有する人間たちと一定期間に渡って密度の高い交流を行う
という風に言語化できています。
もちろん、コアバリューを体験してもらうための仕組みは完璧とは言えませんので、2022年以降もこちらについてはマイナーチューニングを加えながら「自分だけの課題」として取り組み続けていきます。
効率的な学習環境を提供するサービス
もう1つ、サービス開発理論を普及していく中で発見した課題として、
「複雑性の高い課題を効率的に習得するための学習環境を大規模かつ安価に提供する」という仕事
も、テラコヤというサービス名で展開しています。
こちらのコアバリューに到達するのに予想以上の時間(およそ2021年3月から翌年1月までの10か月間)かかってしまいましたが、やっと
チーム学習によってメタ認知的学習を促進する
というコアバリューに到達できました。
こちらも、引き続きマイナーチューニングしながら精度を高めていきたいと思っています。
2022年からやりたかったこと
ちょうど起業して10年、そして次の10年に入っていく年なので、2022年は実は
事業内容を大幅にシフトしたい
と考えていました。
簡単に言うと、Eスポーツ事業を自社の中心事業に位置付けたかったのです。
こんなことをいうのもなんですが、私は究極のところ
- 仕事なんてしたくない
- 仕事より競技をやってたい
というタイプです。
つまりスポーツ大好き人間で、その中でも
競技性の高い種目に真剣に取り組む過程で自己成長するのが大好き
という成長マニアのような人格をしています。
そして、そういった「自己成長する毎日」を実現するための手段として私が目を付けているのが
Eスポーツ
であり、Eスポーツの楽しさを広めることで自己成長の機会を広めたいなと考えています。
Eスポーツに「戦略・戦術・系統化」を広めていくサービス
まず絶対にやりたいと考えていることが、スポーツと同じように
Eスポーツに「戦略・戦術・系統化」を広めていくという仕事
です。
現状、Eスポーツの世界は
- 才能のある人間がセンスに任せて覇権を握り
- それらの有名配信者に憧れた「その他大勢」が膨大で非効率的なプレイ時間の投資を行っている
という、「学習や育成、自己成長などの系統化された概念」が存在しない無法地帯となっています。
そのため、
- どのような上達し、目標に近づいていくべきか=戦略
- 具体的に試合でどうやって勝つのか=戦術
- 上達とは何で、どのように起こるのか=系統化
といった、自己成長を支援できるような概念や知識について、そもそも広めていかないといけません。
これは主にメディア業になるのですが、本来は2022年の4月ごろから予算をがっつり入れて超本格的に始動する予定でした。
しかし、他の計画が後ろ倒しになってしまっているため、
- 2022年7月までは、週に2工数(およそ6時間程度)を確保し、予算を入れずにメディア構築していく
- 2022年7月から10月に体制を整えて、10月以降に予算を入れて本格的にグロースしていく
というプランに修正したいと考えています。
ザクっと半年くらいは言語化とテストに費やすイメージです。
主に、SEOサイトの構築とメルマガ読者のグロースを行うことで、7月以降の素早い動き出しに備えていきます。
Eスポーツという複雑性の高い技術を効率よく習得できるサービス
これまでの経験から鑑みると、Eスポーツというジャンルにおいては
マインドセット
よりも
メタ認知的学習
の方が圧倒的に不足しているように思います。
つまり、頑張っているんだけど学習方法がイケてない人が圧倒的多数という状況です。
そのため、本来は2022年の2月ごろから、テラコヤというサービスで展開してきた「メタ認知的学習を促進することで複雑性の高い課題を習得させる」という知見を横展開して、
Eスポーツ選手の育成チーム
をサービスとして創ろうと思っていました。
これは、前述した「戦略・戦術・系統化」を広めていくための「実績部隊」としても必要なので、少なくともメディアと同時に何かしら動き出す必要があります。
しかし、本格的にサービス化するのは様々な遅れが出ている現状、工数的に難しいため、
- サービスのベータ版を作成する
- サービスのベータユーザーを募集する
- 2022年7月までベータ版で運用する
という流れで、10名のベーターユーザーを集めてテストしていこうと思います。
この時点で、
- 起業系SEOメディアの立ち上げとグロース
- ファーストペンギン村の運営とマイナーチューニング
- テラコヤの運営とマイナーチューニング
- スプラトゥーン系メディアのグロース
- スプラトゥーンの育成チームのベータ版リリースと改善
という感じで、タスクが5系統も発生しています。
実質、WEBサービスを5つ立ち上げて回すような感じになるので、結構厳しそうですね。
上記を踏まえて、改めて2022年の年間計画も立案していきたいと思います。
今年も頑張ります。