がくちょうです。
昨日に引き続き、コンテンツマーケティングの話です。
人間が変わるために必要なこと
私、2017年くらいから本格的に「コミュニティ学習」みたいなことを始めたんですよね。
独立したのは2012年なんですが、その頃からずっと
日本はマーケティングの教育をもっとやるべきだろ
みたいな気持ちがあって、自分自身もマーケティングの勉強をしながら、コンサルティングという形で指導もやってきました。
マーケティングについて考えるようになったのは、父親と母親の影響が大きくて、まぁ割愛しますが
- 純粋なサラリーマンだった父親が、ライフスタイルを色々と犠牲にして働いてるのを見てきた
- 純粋な専業主婦だった母親が、ライフスタイルを色々と犠牲にして子育てするのを見てきた
- 実際に会社で働いてみたら、周りもみんな色々と犠牲にしまくって労働に尽くしていた
というのが重なって、私は
いや人間は仕事に人生の大部分を奪われすぎやろ(アホなん?)
という風に思ったわけです。
私は心から正直な男なので、
やりたくない仕事に人生の大部分奪われて生きてるんやったらほぼ死んでるやんけ
という風に思いまして、そこから
子供たくさん育てながら、ちゃんと自分の住みたいとことか、やりたい仕事とか、労働時間とか、収入とか一緒に働く仲間とか、いろんなもんを選択できる生き方ってないの
という事を真剣に考えるようになり、
いや、ある。絶対ある。無くても俺が創る。
という決意で独立しました。
ほんでまぁ決意したのはいいんですが、実際に実現する方法はイマイチよく分かりませんでした。
ただ、少なくとも
自分で事業モデル自体を自由自在に創れたら、自分に都合の良い感じにできるやろ
というのは直観としてあって、そのために必要そうなスキルとして
うーん、まぁマーケティングかなぁ
という感じでマーケティングの勉強や普及みたいなのを自分の専門領域にしたという流れです。
2年目で一瞬で達成してしまった
つまり
- マーケティングの知識を身につければ
- 自分で自由自在に事業モデルを創造できるようになって
- そしたら労働条件をほとんどコントロールできるようになるから
- 父親とか母親とか会社の先輩たちのような人を救えるやん
という感じで考えたと。
で、ほんまかなぁ・・・ということで自分自身も色々と試してみたわけですが、なんとまぁ器用なことに独立して2年目くらいには達成してしまいました。
当時は2014年だったかな?と思いますが、
専門知識をブログで発信して人を集めて⇒スクールとか塾でマネタイズする
みたいな方法を体系化して、アドバイスするようなビジネスをやっていて、事業モデル自体から自分で設計したから、
- 月に100万くらい利益出るんだけど
- 1日に2時間くらいしか働いてない
みたいな状態を一瞬で実現してしまった。
ここで確信しました。
あー事業モデルごと自分で創れるようになったら、普通に達成できるわ
という確信ですね。自分自身は少なくともすぐに実現できたわけですから、まぁ可能ではあるんだと。
で、自分は実現できたけど、じゃあこれをどうやってよりたくさんの人に実現してもらうか?というのが次の私のテーマになりました。
自由業の仲間を増やす!というテーマというか、ビジョンですね。
2015年くらいに別会社を立ち上げて失敗経験を増やす
思えば、ずっと同じことをやってきてるんですよね。
独立した2012年に「マーケティングの力で人生の選択肢増やせんかなぁ」という仮説を立てて、2014年くらいに自分自身でその仮説を実証しました。
で、次は「たくさんの人に仮説を実証してもらう」というフェーズに入ろうと思ったんですが、このタイミングで
ちょっと色々と楽勝すぎたし、失敗が足らんな
と思いました。
勝ち筋を見極めるのが速すぎて、「マーケティングの力で人生の選択肢を増やす」という方法として、直観的に
ブログ等の情報発信を軸にした、指導または代行系のスモールビジネス
という最適解に一瞬で到達してしまったんですよね。
で、このまま小さく終わっても良かったんですが、個人的にはもっと多角的にビジネスモデルや事業というものを知っておきたかったので、エンジニアを誘って共同出資でベンチャーを立ち上げました。
フリーランスじゃなくて、プロダクトを創ってスケールさせていくという経験をしたかったんですよね。
そこから資金調達のために投資家回るとか、ビジネスプラン書くとか、ARRRAとかAHA体験とかグロースハックとかの事業創造モデルを勉強したり、実践したり、採用したり、スーツ着て営業回ったりと色々とやりました。
2018年くらいまで動いたので実質4年弱くらいで会社は畳んで、まぁ振り返れば完全に蛇足というか、何千万も投資して何をやっとったんじゃいという感じなんですが、この経験のお陰で圧倒的に
事業ってなんぞ、ビジネスモデルってなんぞ、経営ってなんぞ
という辺りの解像度というか、知見というか視野みたいなのが広がった気がします。
2014年に最適解が見えてから、すぐに
ブログで発信してコンサル業でマネタイズしたら自由になれるよ~
みたいなのに絞って小銭稼ぎをやり始めていたら、「1億とかの小金だけ稼げるようになって、鼻だけ伸びたけど何もわかってない」みたいなものすごく小さくまとまった起業家になっていた気がするので、結果として良かったかなと。
で、また仮説に帰ってきた
ベンチャーやってた時もサイドビジネスみたいな感じでずっと
「マーケティングの力で人生の選択肢増やせんかなぁ」
という仮説には挑戦していて、
どうやったらよりたくさんの人に、マーケティングの知識を身につけてもらって自由な働き方を実現してもらえるか
というのを考えていました。
2014年に自分が実現したような「自由な働き方」というのを、たくさんの人に実現してほしかったんですよね。
で、2017年に色んな偶然が重なって始めた「コミュニティ学習」という方法論で、一つのブレイクスルーをしました。
この時点で、
スモールな事業モデルをゼロから創造して、自由な働き方を実現する方法
については、かなりの深さで理解できるようになっていました。
自分自身はね。
で、コンサルやスクールなどで指導とかしてたんですけど、どうも吸収率というか、成功率というか、実践できるようになる率が低いんですよね。
2割くらいかなぁ。
2割くらいの人は、本当に実践できるようになって、自由になっていくんですよね。
それはもう、嬉しいですよ。
自分の仮説を一緒に実証してくれるんですから、それだけで嬉しい。
でも、やっぱり2割というのが納得がいかなくて。
このころから、「教えている内容=マーケティング」よりも、「教え方=学習モデルや教育システム」の方に興味が移り始めました。
やり方はいくらでも伝えられるし、分かってるんですけど、
どうやったら他者がそれをできるようになるか
という部分に、まだまだ改善と成長の余地を感じたんですよね。
新しい仮説に取り組み始めた
2012年に立てた
「マーケティングで人生の選択肢を増やせんかなぁ」
という仮説は、2017年頃にはほぼ立証できたわけですが、そのあたりから次の課題である
- どうやってそれをたくさんの人が実践、実現できるようになるか
- どうすれば難易度の高いスキルを習得させられるのか
みたいな部分に取り組むことになったと。
今は、独立してビジネスを始めてから大きく「2つ目」に該当する課題に取り組んでいる感じです。
そう考えると、だいたい5年くらいで最初の課題と仮説である
- マーケティングの知識を身につければ
- 自分で自由自在に事業モデルを創造できるようになって
- そしたら労働条件をほとんどコントロールできるようになるから
- 父親とか母親とか会社の先輩たちのような人を救えるやん
というのを立証したことになりますね。
で、2017年くらいからスタートして現在2021年ですから、ザクっと5年くらい経ちました。ベンチャーを平行してやってた時期を除くと、2019年からですから3年くらいですね。
現段階で、私がたどり着いている課題や仮説について紹介します。
産業革命をきっかけに18世紀ごろから浸透してきた「1つの正解を大量の人間に同じように普及する」という工業化時代に最適化された教育モデルは、「必要な知識を順番に暗記させた後に、反復練習によって身につけさせる」という風に総称でき、単純なスキルを習得させるために非常に効率よく機能した。
これは系統学習、カリキュラム学習、SBLなどと呼ばれ、現在の資格試験や公教育、大手水泳スクールやピアノスクールなどでも主流として採用されている。
だが、21世紀になって機械化とAI化が進む社会において、わざわざ人間に求められるスキルというのは複雑化してきている。複雑化というのは「正解が人によって違い、そこに辿り着くルートも複数ある上に、一度辿り着いたはずの正解が外部環境の変化ですぐに陳腐化してしまう」という条件を持ったスキルのことである。
上記のような複雑なスキルを効率よく習得するためには、
- 失敗を前進と捉えて行動できるグロースマインドセット
- 失敗をパターン化し抽象化や類推によって成功に変換できるメタ認知能力
- 目標の設定⇒成功モデルの発見⇒課題の抽出⇒タスクの選定⇒振り返りという学習方法の実践力
の3つが必要になる。
で、上記の3つを身につけるには、知識ではなく行動と体験が必要なので、「行動習慣を変容するシステム」を創らないといけない。
行動習慣を変容するシステムとは、
- 推奨される行動習慣が明文化されていて、評価システムによって裏付けされている環境
- 集団が密な交流を行っていることで、情報密度が高くなっている環境
という風に説明できます。
上記のような環境を構築することで、ユーザーの行動習慣を少しずつ変容していき、行動によって3つの力が身に付いていく。
そこまで到達したユーザーには、あとは
- 適切な課題
- 少しばかりの学習方略支援
の2つを行うだけで、複雑なスキルをどんどん身につけていきます。
これが、2021年段階で私が到達している仮説です。
つまり、21世紀の学習モデルというのは
- ユーザーに「グロースマインドセット」「メタ認知能力」「自己調整学習方略」の3つを習得させることに初動の重点を置いて
- 上記の3つが身に付くような行動を評価する「文化と評価システムと情報密度」の構築を優先した上に
- 課題の設定をベースにしたPBLで特定のスキルを具体的に身につけてもらう
という形に変わるべきなのではないか?
という仮説です。
本当に、たくさんの仮説と検証と失敗を経て、ここまでたどり着いた感じがあります。
やっと・・・です。
この仮説に沿って、私はサービスを再設計し、実装していっています。
もし仮説が実証していければ、「教育そのもの」を変えられるかもしれません。
2021年で天中殺を抜けるので、
2019年⇒2020年⇒2021年
と仮説を検証してきていますから、2023年までには、この教育モデルに関する仮説の検証を終わらせたいところです。
その頃には、「事業モデルをゼロから創造し、自由自在に働き方をデザインできる人」を私は何千という単位で育成している可能性があります。
加えて、「Eスポーツ」というジャンルでも、同じように育成モデルをリリースして、世界タイトルを取れるようなチームを創出することも考えています。
あと、少し趣味の範囲になりますが、「メタ認知能力に特化した学習システム」というのも同時にリリース予定です。これは次の課題と仮説である
そもそも子供の育成というのは、ビジネスを先にして後ろに学問を持ってくるべきでは?
という問題にアプローチするためのものです。
「自由な働き方の実現」⇒「複雑なスキルの習得」ときて、次の課題として
- 子供って何を学ぶべきかなぁ
- 子供が本当に楽しそうに学ぶ社会にできんかなぁ
- 子供が将来に必要なスキルを身につけられる学習モデルって何かなぁ
- それってもしかしてメタ認知能力なのでは・・・?
みたいなのをうっすーら考えているって話でした。
あれ・・・コンテンツマーケティングの話全然してない。