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国内のWEBサービスの成功事例とか要因とか課金方法のまとめ

がくちょうのコラム

みなさまおはようございます。

がくちょうです。

今日はWEBサービスで起業を目指す人は読んでおいた方がいい課金事例や成功例のまとめです。

 

CGMは分かりますか?

さすがに僕のブログを読んでいる人はもうCGMがなんたるかは分かっているとは思います。

何度も言ってますもんね。

CGM consumer generated media

つまり、消費者がコンテンツを生成していくようなタイプのメディアですね。

facebookとかtwitterみたいなのも、広い意味ではCGMです。僕ら利用者が勝手にコンテンツ作っていって、それで価値が成立していますからね。

今日は、そのCGMの運営についてのコツみたいな話を臨場感満載でシェアしたいと思います。

将来、自分もWEBサービスとか作りたいなーみたいな人は、参考になると思うので是非読んでみてください。

CGMについての参考資料とか事例とか

まずは、国内外でCGMっつーのがどういう感じなのかという話を先にしますね。

国内で一番僕がよく使うCGMは、

クックパッドでしょうね。

レシピ検索No.1/料理レシピ載せるなら クックパッド

 

スクショしようと思ってサイトを訪問して改めて思ったんですが、

クックパッドのトップページってパソコンで訪問したの初めてかもしんない。

ほとんど、googleのコンテンツだと言っても過言では無いですよね。いっつもクックパッドがヒットするの分かっていて、「ナス ベーコン」とか検索してますから。

クックパッドは今でこそ巨大企業というイメージですが、結構な苦労人的な話としてよく語られております。

サーバー代が払えない時代を乗り越え上場したクックパッドの成功譚~クックパッドビジネスモデル研究~ | アルコブログ 

この記事で紹介されている本は僕も読みました。クックパッド、好きになりましたよね。だいぶ昔だった気がしますが。

現在は営業利益で50%って神ですね。神。

facebookみたいなソーシャルメディアがネットワーク外部性(利用ユーザーが増えるごとに利便性が高まる性質)によって、爆発的にグロースしていったのからすると、1998年というまさかの90年代からコツコツとやってきたクックパッドは、粘りのCGMとして国内の成功事例によく挙げられています。

ちなみに、楽天がレシピサイトに参入してきた際のユーザー心理の動きはWEBサービス、特にCGMにおけるユーザーインサイトの繊細さを物語っていて、すごく参考になります。

楽天がクックパッドに勝てなかったワケ 〜 Web マーケティングよりマーケティング #27 | (株)チームデルタ 千葉 東京 

このユーザー心理の細かい分析は自分のサービスでもめっちゃ大事にしています。

ユーザーがなぜ動くのか?なぜこの機能を使うのか?なぜこのボタンを押すのか?みたいな話を、細かく丁寧に考えていくのはすごく成否を分けるポイントです。

WEBサービスは特に、「あっても無くても死なない」ようなものが多いので、繊細なユーザー分析が重要です。

その点は、飲食とかのリアルビジネスとかのほうが楽だったりしますね。飯を食わない人はいませんから。その分利益率は下がりますけどね。

次にすぐに頭に浮かぶのが

youtubeじゃないでしょうか。

YouTube で人気 日本 YouTube

 

youtubeも、コンテンツをユーザーが勝手に提供しているわけですから、コテコテのCGMですね。

ちなみに、CGMのようなWEBサービスの課金方法は主に3つで、

ユーザー課金

広告課金

物販

が基本なんですね。

正直トラフィックがあれば広告課金が一番簡単です。そして、物販もバックヤードが整っていたりシナジーある企業が買収したりすれば比較的かんたんに売上上がります。トラフィックあるところに買い物カゴ付けるだけですからね。

つまり、3つの中でユーザー課金が一番難しいわけです。

実際、youtubeもユーザー課金は基本はしていないですよね。さっきのクックパッドはユーザー課金と広告収入がバランス良かったですね。あれは結構すごいことだと思います。

そんな中、昨日にyoutubeもユーザー課金に踏み切るみたいな記事が発表されていましたね。

YouTubeが動画に広告が表示されない有料プランの導入を検討中 – GIGAZINE

これやっちゃうと、いっときのブームで荒稼ぎしているユーチューバーはどうなるんでしょうね。

広告が必須で表示されるからこそ、彼らは儲かってるわけですけど、広告を非表示にする有料ユーザーが増えたら、アフィリエイト報酬も必然的に減りますよね。

再生回数でペイバックするとかでしょうかね。

こーゆーのがあるから、一つの媒体やメディアに収入を依存するのは怖いですよね。アメブロで集客している人とかも気をつけてくださいね。

バイリンガールの女性とか、いくら稼いでるんでしょうね。

バイリンガールちかさんに聞くユーチューバーへの転身と年収 – withnews(ウィズニュース) 

まぁ少なくとも、ヒカキンもレオンちゃんねるも、視聴者のほとんどが小学生くらいの子供だと思いますから、あんまり問題無いのかもしれません。

僕の娘とかが「パパ、ヒカキンがからあげクン食べてる動画をもっとシームレスに見たいから、youtubeを有料プランにしてもいーい?」って笑顔で聞いてきたら、

バコーン!!!

ってホームランしてやりますよ。ええ。

その辺のユーザー課金については、ビジネスとか起業みたいなマネタイズしやすいゾーンで攻めているサービスはかなり有利です。

最近だとニューズピックスとかはそうですよね。

やっぱり、課金しやすいゾーンとかがあるんですよね。

基本はビジネスはコストスイッチですからね。

既にお金が動いているゾーンで勝負するほうが、当然ですが課金はしやすいです。

ヒカキンが唐揚げくん食ってるのを見るのに、お金を払う人はまぁ少ないでしょう。

で、そのへんでかなりうまくやってる事例といえば、

ニコニコ動画ですよね。

niconico

ニコニコ動画といえば、くだらない(けどめっちゃ面白い)動画の発信場所ってイメージありますよね。

ユーチューブがメジャーなら、ニコ動はサブカル道走ってるイメージです。

2ちゃんねるとかはてなブックマークとか、あの界隈の人たちと相性良さそうです。(勝手なイメージです)

ニコニコ動画も動画がメインのCGMなので、youtubeとほぼ同じドメインですが、なぜかニコニコ動画は有料課金のプランがすごく売れているんですよね。

ニコ動プレミアム会員200万人が利益牽引するドワンゴの決算 | The Startup

ちょうど梅木さんの記事があったので引用ですが、

営業利益は10%あたりを推移していますが、内訳が75%くらいが有料会員ですからね。

ちょっと古い記事なので変わってると思いますが、1年前の時点で525円の有料プランが200万ユーザーですよ。

これは異常値ですね。普通の企業が目指したらほぼ失敗すると思います。

どんだけユーザーのロイヤリティ高いんだよって話です。

この辺は、ユーザービリティとか機能の付与がうまいってのもあるんでしょうが、独特の「文化の構成」ができるとユーザーロイヤリティが高くなって課金しやすくなる傾向にありますよね。

ただ、はてなブックマークは全然ダメですけどね。ユーザーがITスキル高すぎて広告課金が伸びないんですよね。

そのあたりは、gunosyとかもマジョリティ向けに展開しているのが頷けます。初期のアーリーアダプターは、おそらく「sponserd」という消えそうな小文字を見逃さないと思うんですよ。

僕も、gunosyで広告クリックした事ないですからね。

全部回避しています。

ただ、裾野が広いビジネスにすると「大衆」っぽい感じになってロイヤリティが下がるので、ユーザー課金が難しいです。僕もグノシー全く開かなくなりましたし。

でもその反面、PVが伸びやすいし広告課金もしやすくなります。

その分、衆愚政治みたいになってつまらんサービスになりやすいですけどね。

スケールと文化の醸成のバランスが難しいっつーか、大事ですよねと。

その他国内CGMの事例とか教材的な記事も貼っとく

上記のような超メジャーどころ以外でも、

STORYS.JP(ストーリーズ)

とか、

cakes(ケイクス)|6471本の記事、コラムが週150円で読み放題 

とかは参考になりますよね。

ストーリーズはマネタイズ見えませんけど、PVは伸びてるっぽいですし。

あと、間違いなくこれからはアプリが主戦場になるので、

ボケて(bokete): 写真で一言ボケるウェブサービス 

とかは好きです。

iQON(アイコン) – コーディネート・レディースファッションアプリ

とかは、ファッションコーデの投稿ができるCGMですよね。この辺は、身近なジャンルなのでクックパッドとかと似ている気がしますが、ユーザー導線がSEOのようなテキストタイプじゃないですよね。ビジュアルだし、ユーザーも検索する世代じゃないのでSNSみたいなコミュニティ設計がめっちゃ大変そうだし、参入障壁が結構低そう。

でも、物販と絡めやすいのでマネタイズは太いでしょうね。

秘訣はAndroidファースト!ファッションアプリ「iQON」急成長の理由はプロダクト改善の徹底追求だった。 | アプリマーケティング研究所

アプリ特化したプロダクト改善はこのジャンルは必須ですよね。

このレベルまでCGMがいくと、乗り換えるコストが高くなるんで参入障壁がかなり高くなってますね。特にSEO絡みじゃないのであれば、急成長は大事だと思います。

全く同じようなとこに、ZOZOTOWNがやってるWEARってのもあります。

ZOZOTOWNのアプリ「WEAR」は一体何が革命的?シーン別使い方から考えるECサイトの差別化を図るためにすべきコト | 株式会社ベルカ

やっぱり、SNSってポジショニングなんですよね。

この辺、細かいんですけどSNSにしちゃうとかなり厳しくなると思うんですよ。

ちなみに、髪型を投稿できるCGMもあります。

ヘアサロンの予約を変えるアプリが登場!髪型投稿SNSオープン – TechCrunch 

やっぱりこれも、SNSにしちゃってますよね。

SNSは危ないと思います。正直。

微妙なニュアンスの違いですが、SNSよりはCGMで留まれるかというゾーンが境目になりそうだなと個人的に感じています。

あくまで個人的にですが、SNSってのはユーザー間の切り分けが曖昧になりやすいと思っていて。

そのせいで、自滅するサービスが多いんじゃないかなと。

非常にリスキーですね。サービスとして。

CGMには遊びが必要だ

なんか気付いたらほぼCGMのまとめ記事みたいになってますね。今日は。

まぁたまにはこーゆーグダグダ系も良いでしょう。

で、こーゆーCGM系のサービスで、気をつけたいのが「遊び」の割合かなーと最近感じています。

この記事とかにざっくり載ってますが、最近けんすうさんが講演してましたよね。

「けんすう」が語る、コミュニティサイトをコントロールするための5つのポイント | HRナビ

コミュニティサイトを運営する際には、ロジックとかで考え過ぎない方が良いよ、という話ですね。

これは、自分がやってみても思うんですよ。

今、自社サービスでも

起案ユーザー

コメントユーザー

閲覧ユーザー

みたいに3タイプのユーザー像を設定していて、さらにそれぞれに2タイプのユーザーペルソナを立てています。

で、彼らがどういったモチベーションや内的トリガーでサービスを使って、どういったインセンティブで回帰するとか、アップグレードするとか、ぜんぶめちゃくちゃ細かくユーザーシナリオ書いてるんですね。

全部合わせたら、軽く5万文字くらいいくようなシナリオです。

で、ここまで細かくやると、ドンピシャで想定通りの動きが起こるんですよね。

「こーゆー人が現れて、こんな動きをするはずだ」と言ってたら、その週のバージョンアップで全くその通りの人が現れる。みたいな。

でもそーゆーのがしばらく続いて、あるときに急に想定外の動きが起こりました。

現状だと、7割が想定通りで3割くらいが想定外って感じでしょうか。

ただ、その時にけんすうさんの言葉も思い出して、「遊びを残そう」と思ったんです。

そしたら、その3割が予想していないようなサービス価値を生み出してくれて、結果として事業価値がすごく高まったんですよ。

そーゆーのはリアルにあるんですよね。WEBサービスは。

ただこの辺の割合がすごく難しくて、あんまり意味不明でアンコントローラブルな要素が強くなっても、サービスを持って行かれそうになるから嫌だなとか。

でも、想定外の動きがあった時に、「こうやって使ってもらうサービスなんです」ってガチガチにやってしまったら、多分この価値は生まれなかったんですよね。

だから、何割くらいの「遊び」を残すのかってのが結構大事になってくると予想しています。

ユーザーの可能性を信じて広げるような人格のあるサービスを目指すべきなのかと

ちょっとまとまりないですが、CGMのコツはユーザーの可能性とかを信じていくことかなーと思います。

サービスをユーザーの可能性で広げてもらうイメージでしょうかね。

そのためには、ユーザーがヒーローになれるような要素とか、ユーザーが突っ込みたくなるようなポイントとか、そーゆー「キャラクター」を想像しておくのが大切だと思うんですよね。

WEBサービスの機能で見るんじゃなくて、サービス自体を人格で表現したり把握したりする。

自社サービスがどういった人格なのか?という話ですよ。

ちなみにうちのサービスは、なんとなくですけど「学童の先生」とかが良さそうな気がしています。

みんながやりたいと言ったら、やらせてあげるようなポジションですよね。

でも、何でもやっていいよ!ではなく、自分と周りの人のためになるような創意工夫を優しく促すようなね。

そういう、成長期の子供を見守るような性格を目指したいかなーなんて。

 

では、引き続き精進しましょう。

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